店舗什器を作る豆知識什器の古美色塗装って何?
キンキラキンや、ピッカピカな仕上をしたい場合は、メッキ仕上で良いと思いますが、そういうのが好みでない場合で、金が剥がれてきたような、経年を経過した味わいの色味を表現したい場合に使われるのが、古美色塗装です。
アンティークの家具や、インテリアの空間には、落ち着いた色味にしないと、
上手く調和が取れません。
1つ違うものが置いてあるだけで、全体の雰囲気が壊れてしまう場合があるので、オーナーや設計士さん、デザイナーさんはこの空間にはどんな色味が合うか考えているものです。
例えばアパレルのハンガー(えもんかけ)は、必ず視界に入るし手に取るものなので、高級ブランドであればそこに費用を掛けて、ハンガーを古美色に塗装するという考え方もあります。
例えば飲食店でトイレ手洗いの水栓金具は、ピカピカの物が多いので、トイレに入ると現実空間に戻ってしまうので、水栓金具を古美色に塗装するという事もあります。
店舗什器を作る豆知識什器の古美色塗装は時間が掛かるの?
古美色塗装は、調合に時間が掛かります。
元のサンプルがある場合は、その色味に少しづつ近づけて調色して近づけていきます。
サンプルの無い場合は、何種類か色違いのサンプルを作って、どれにするか決めていきます。
クリア塗料に黄色や茶色や赤色やその他の色を少し混ぜて、理想とする色を作るので、時間が掛かります。
元の金属の質感に、色味が薄くプラスされる感じなので、後に述べるエイジングと比べて、全く興味ない人には直ぐに分かってもらえないかもしれません。
室内と太陽光とでは、違いがかなり出るので、設置する場所の条件を考えて見比べる事が重要です。
決定すれば、メラヤキ塗装で強度な膜を作り、完成になります。
店舗什器を作る豆知識何にでも古美色塗装はできるの?
基本的には金属に塗ります。
金属の持つ艶・質感に、クリア塗料と何色かを混ぜて吹き付けて仕上げます。
木材、塩ビ系、スチロール系などどれも対象物ではありません。
什器オーダーメイド制作
ワイズファクトリーはオーダーメイド店舗什器・特注家具の図面作りや設計から販売・設置施工・アフターフォローまで一括で承ります。
木工・金物・ガラスでの制作や予算に合わせた対応、全国各エリアでの対応も可能です。
この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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