店舗什器を作る豆知識什器の設計って店舗の設計と違うの?
什器単独で平地に置かれるのではなく、壁の奥行に関係したり、天井高に関係したり、何らかの関係性で什器の寸法を決める場合がほとんどです。
そんな時の什器の寸法は、その店舗や施設を設計する設計士さんが決める事になります。
中に入れる商品はハッキリしている事がほとんどなので、その為の棚の間隔はいくつ必要だとか、奥行きがいくつ必要だとかも、設計士さんがオーナーや、運営管理者と話し合って決めていきます。
什器の設計はそれが第一段階と言えます。
第二段階に行われるのが、什器そのものの設計です。
例えば、この什器を製作するにはこの厚みだと反ってしまうだとか、点検口を作らないと水道設備さんの作業が出来ないとか、背板の厚みを減らして電気配線のスペースを確保しなきゃとか、より細かく什器を見た時の造りに数字を入れて、設計士さんが決めた外形寸法は変えないように考えるというのが、什器設計の仕事となります。
店舗什器を作る豆知識什器の設計は必要?
設計士さんの中には、什器の細かい寸法も指示できる方がいらっしゃいます。
その場合は、設計士さんの書いた什器で製作が出来ます。
但し、あくまでも製作図と呼ばれる程度の詳細指定がされていて、文字通り「見たら作れる」図面になっている事が重要です。
我々はいつも工場で機械を動かし、製造方法を考えて切断方法や接続方法を考えますので、我々の描く製作図は、
「これだけの情報じゃ作れないよ」という図面ではありません。
100%書き込まれた図面、それが我々の作る製作図面です。
店舗什器を作る豆知識什器の設計は時間が掛かる?
100%の図面を作るにはそれなりの時間が掛かると思われますが、50%の出来で製作に入ろうとしても、結局検討やら質疑で時間が取られ、材料の発注も出来ないままに工場の手が遊ぶという事になってしまいます。
例え納期には間に合ったとしても、出来の良い仕事とは言えません。
少々時間が割かれたとしても、100%の製作図を書き、正確な材料の拾い出しから発注し、材料を待つ間に見ればわかる図面を見ながら製作手順の確認、他の工程とのすり合わせ等をしておけば、それはそれは出来の良い仕事に繋がっていくと思います。
什器オーダーメイド制作
ワイズファクトリーはオーダーメイド店舗什器・特注家具の図面作りや設計から販売・設置施工・アフターフォローまで一括で承ります。
木工・金物・ガラスでの制作や予算に合わせた対応、全国各エリアでの対応も可能です。
この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
-COLUMN-に関連する記事
什器のデザイン
といってすぐに返答できる人はいないので、どんな雰囲気にし...
宝飾店向きの什器
オリジナルブランドを販売する店舗では、宝飾品だけで...
花屋さん向きの什器
商品である花...