店舗什器を作る豆知識什器のウレタン塗装って何?
ウレタン塗料自体は、様々な素材への塗装に使われる塗料なので、なじみのある言葉だと思います。
オイルステインと違い、素材に浸透するのではなく素材に乗る塗料です。
例えば木に着色する場合、木目を潰す仕上がりも出来ますし、木目を出す仕上がりも出来ます。
例えば金属に塗る場合、塗りつぶす仕上がりも出来ますし、金属の質感を残したまま色付けする事も出来ます。
水性もありますし、油性もありますので、室内で塗る場合は水性でとか、外部の対候性が必要な場合は油性でと、選ぶことが出来ます。
オイルステインで塗った木材に、保護用としてウレタンのクリアを塗れば、色落ちなどの経年劣化を防ぐ事が出来ます。
色を重ねて塗る事により、塗膜を厚く丈夫にする事が出来ます。
使用する上での注意点は、塗る箇所の油分を丁寧に除去しておかないと、塗料のツキが悪くなり、後々剥がれの原因になるので気を付けて下地処理をする必要があります。
元々艶のある塗料の中に、艶消し材を入れるか入れないか、どれほど入れるかによって、艶の度合いは調整できるので、一般的には艶を消すほど高くなります。
店舗什器を作る豆知識什器のウレタン塗装は時間が掛かるの?
ウレタン塗料を使った塗装では、1回目は薄く、2回目から色付けしていくと言われます。
1回で仕上げようとすると、液垂れや色むらが発生したりする原因となります。
2回3回と重ねて塗る際も、完全に硬化してから塗り重ねるのではなく、表面硬化が完了した時点で塗り重ねていきます。
ホームセンターで販売されている一般の方用のウレタン塗料と違いプロ用では硬化剤が別容器になっているので、しっかり計ってしっかり混ぜてという作業が重要です。
硬化剤を入れる塗料の方が、乾燥までの時間は短くできます。
店舗什器を作る豆知識何にでもウレタン塗装はできるの?
素材の上に乗る塗料なので、ある程度どんなものにも塗装が可能です。
木材、金属、塩ビ系、スチロール系などどれも塗装は可能です。
ただし木材でも水を吸い込んでしまうような環境では塗料は剥がれてしまいます。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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