店舗什器を作る豆知識着付け教室向きの什器とは?
着付け教室だと、さぞ沢山の着物がストックされているんだろうと想像します。
実際、教室という位、1回教わった程度では着物を自分で着る事は難しいようです。
何度も通って覚えていくものらしいです。
先生のご自宅の御自分の着物箪笥には沢山の着物が保管されていますが、その中から教室でよく使う物だけをピックアップして、教室の部屋に置いておくというのがご用命理由でした。
画像のように、一番下にかさばる羽織をしまい、中央に着物、最上段に小物類をしまうという使い方をされています。
無垢の天板は千切り加工によって3枚の木を繋いでおり、無垢の扉は反り止め加工が施されています。
店舗什器を作る豆知識着付け教室の什器は安いの?
昔から日本では箪笥は桐で製作されています。
桐は燃えずに炭になるだけだから、中のモノは守られるという事でそうなったと聞いています。
桐自体高価なものではありませんが、外側の無垢材にはケヤキなどの高価な木を使う事が多かった為、箪笥は高価な
製品でした。
真鍮金物を使ったり、漆塗りで仕上げられたりと、素材自体もそれらを扱う技術も一流の製品の為、高価になるのには当然
となります。
未だにアンティーク家具として流通しており、モダンなインテリアにも合わせたりと、人気があるのは、その堅牢さ耐久性が
高い為の証左と言えると思います。
店舗什器を作る豆知識着付け教室の什器は扱いやすいの?
昔ながらの箪笥は、例えばキッチンのようなレール金具で作るような仕様の引き出しではありません。
桟木に小引き出しが単に乗っているだけです。
そして気密性が高く、精密に製作されている為、1つの引き出しを勢いよく占めると空気圧で押し出されて、他の引き出しが
飛び出てくる事もあります。
引き出しに金物を使用しない分、職人の加工精度も重要視される為、技術を試される製品になります。
総じて重量もかなりになる為、搬入にも気を使いますので、気楽な什器製作仕事とは言えません。
什器オーダーメイド制作
ワイズファクトリーはオーダーメイド店舗什器・特注家具の図面作りや設計から販売・設置施工・アフターフォローまで一括で承ります。
木工・金物・ガラスでの制作や予算に合わせた対応、全国各エリアでの対応も可能です。
この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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