店舗什器を作る豆知識什器でよく使う集成材とは?
集成材は、小さな木を特殊な接着剤でつなぎ合わせて、1つの大きな木として製造された、人工的な無垢材です。
間伐材や、余った木を使って製造できることから、価格的にも割安な製品です。
木の需要が増大している現在では、構造材として柱や、土台や梁にも積極的使用されています。
接着剤でつなぎ合わされている点から、強度に心配をされる方もいらっしゃいますが、国内含め世界中で使用され、5階建ての商業施設でも鉄筋コンクリートではなく、鉄骨造りでもなく、集成材で建っている建物が多くなってきています。
例えば、水に浸かり続けていても、接着剤が溶けてバラバラになるような事はありません。
ただ単に、木が腐っていくだけです。
店舗什器を作る豆知識什器で使う集成材は安いの?
集成材と1口に言っても、樹種が様々あります。
よくホームセンターで見られるのが、パイン・杉・スプルース・ラバーなどでしょうか。
他にも、ヒノキ・ヒバ・アルダー・チェリーなど、様々な樹種があり、木目や色合いの好みで選んで頂けます。
集成材の価格も、それぞれの樹種の価格によって上下がありますので、全てが同じ価格なのではありません。
ホームセンターに置いているのは、安い樹種の集成材であると言えます。
店舗什器を作る豆知識什器で使う集成材は扱いやすいの?
集成材にもサイズをオーダーして作る場合と、フリー板を加工して作る場合が有ります。
サイズオーダーの方が当然値段は高くなります。
フリー板は厚み20~40㎜位の間で5㎜刻みであり、幅と長さは500㎜×3000㎜や、600㎜×4000㎜等で規格寸法があります。
集成材は購入先が多く、重く、硬く、寸法安定性があり、フラッシュ造りと違い、どこにでもビスは効くので、作業スピードも速くなります。
悪い面で言えば、無垢材なので、環境によっては収縮が少なからず発生する事も考慮しておく必要があります。
集成材の特徴を生かしたプランであれば、色んな難問をクリアできる事があります。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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