店舗什器を作る豆知識什器でよく使うポリ合板とは?
ポリ合板は、和紙のような紙に、ポリエステル樹脂を塗って固めた物を、ベニヤ板に貼り付けた物です。
紙とポリエステル樹脂の部分の厚みは0.3㎜と薄い塗膜の素材です。
それだけ単独では流通出来ないので、ベニヤ板に貼り付けて販売されています。
規格のサイズは、900×1800と、1200×2400の種類があり、使用する箇所の面積に合わせて選びます。
薄い塗装素材なので、強度は期待できないので、あまり衝撃の掛からないような箇所に使用されます。
色や柄の豊富さは、メラミンと同じです。1つの柄に対して、メラミンかポリ合板かを選べるようになっています。
単色が一番低価格で、柄によってで価格は変わります。
1番の特徴は、その価格の安いさです。擦れたり、引っ掻いたりしないような箇所に使用すれば、メラミンで製作するのとは大きく価格は変わってきます。
収納家具でも、扉はメラミンで、中の箱はポリ合板を使うなど、場所によって使い分けされる素材ですが、一般の方は言われるまで分からない事と思います。
店舗什器を作る豆知識什器で使うポリ合板は安いの?
ポリ合板が通常、店舗や施設の特注什器を作る際、最も安い材料であるという認識があります。
ポリ合板という素材をカットして組み立てれば木工事だけで完成する事が出来ます。塗装していないのに塗装された状態になりますし、石を使ったわけでも木を使ったわけでも無いのに、石目調や木目調で仕上がるのですから、それは安くできるはずです。
店舗什器を作る豆知識什器で使うポリ合板は扱いやすいの?
ポリ合板も、ベニヤ板に貼り付けて加工して使うという点では、突板や単板と同じです。
なので厚みに対しての処理が必要な点も同じです。
ポリ合板は塗装された素材なので、ガムテープなどが付着すると、塗装も一緒に剥がれてしまう事もあります。
シンナーでゴシゴシ擦すると、塗料も汚れと一緒に剥がれてしますこともあります。
非常にセンシティブな素材なので、カウンターにはメラミンを使い、中の引き出しにはポリ合板を使うなど、通常はメラミンとポリ合板の合わせ技で1つの什器を完成させます。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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