店舗什器を作る豆知識什器でよく使うMDFとは?
MDFは圧縮された再生木材になります。
繊維を細かく裁断された中に接着剤で固めて規格寸法にして市場に出ます。
非常に密度が高く、空気層を全く含まない為、中身を空洞に仕上げる「フラッシュ造り」の完成品と比べ、重量を感じる素材です。
寸法の安定性が高く、無垢材のように反りやよじれが発生しない為、シート材の下地や、メラミン材の下地、塗装材の下地によく使われます。
住宅ではフローリング・室内ドア・キッチン扉などに下地として使われており、ホームセンターでも見かける事が無い為、一般の方はあまりよく分からない素材かもしれません。
店舗や施設の什器では、最終的に塗装する前の下地材として使われます。
画像のように、扉やモールディングの下地として使用すれば、滑らかな肌目と、安定した寸法により長期間メンテナンスの心配の無い美しい製品が出来上がります。
店舗什器を作る豆知識什器で使うMDFは安いの?
MDFは再生資源から出来ていますが、無垢材や突板と比べて素材としては安いです。
但し、MDFは傷や凹みが出来た場合に、そこに水分が掛かると膨張してくるという性質があります。
従って、MDF単体で完成とせず、上から塗装する事が前提の素材です。
塗装工賃が必ず必要になると認識していてください。
店舗什器を作る豆知識什器で使うMDFは扱いやすいの?
MDFは、素材同士を接着出来ますし、穴加工も切断も容易な素材です。
規格サイズから切り出したモノを貼り合わせて必要なサイズに加工して、ルーターで溝を掘ったりする事も容易ですし、別の素材を上から接着する事も容易です。
元が木の繊維という事で、ビスも効くので、接続箇所にも利用可能です。
木のように反りを考える事も不要で、節や腑の箇所を避ける事を考える事も不要なので、塗装するまでは水が掛からないようにするという点だけ意識すれば良い、大変扱いやすい素材であると言えます。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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