店舗什器を作る豆知識什器でよく使う鏡とは?
ガラスにも様々な種類があり、住宅建築店舗内装では、一般鏡・防湿鏡・フィルム鏡・ステンレス鏡などがよく使われます。
洗面室や浴室など、特に湿気の多い環境で使用する場合は、防湿鏡でないと、裏から錆や腐食が発生し、表面からもその腐食が見えてしまうようになります。
ジムやダンスタジオなど、ぶつかる可能性のある環境では危険を考慮してフィルム鏡を使用します。
耐久食や衛生管理の重要な食品工場などでは清掃のしやすいステンレス鏡が使われます。
画像のように、洗面化粧台の三面鏡として使われる事も多く、その際は扉の表面に鏡を貼るという事になります。
その場合穴をあけてツマミを付ける事も出来ますが、多くの場合扉下を少し延ばして、指を掛けて開けるような仕様にする事が多いです。
店舗什器を作る豆知識什器で使う鏡は安いの?
一般鏡が一番安いですが、防湿鏡もそれほど大きく変わる訳ではありません。
フィルム鏡は安いものではありますが、規格寸法から切り出す為、使う面積は小さいからといって必ずしも安くなるのではないので注意が必要です。
ステンレス鏡は一番高価です。
一般ガラス自体はそれほど金額が高くない割に、使用すると空間イメージが大きく変わり、狭い部屋が広く見えたり、低い天井が高く見えたりといった効果があり、店舗・施設だけでなく住宅にも上手く取り入れて欲しい素材です。
店舗什器を作る豆知識什器で使う鏡は扱いやすいの?
通常の鏡は何と言っても割れやすく割れると危険で大けがに繋がる素材です。
小さなものは梱包も出来るのでそれほど大変ではありませんが、大きな鏡は運送運搬搬入に気を使います。
よくトラックの荷台に三角の架台を乗せて鏡を斜めに立て掛けて運んでいるのを目にすると思います。
鏡やガラスは平置きが危険なので、斜めにして運んでいます。
鏡も、ガラスと同じで、端を触る事の出来るような環境下では危険なので、磨いて丸みを付けたり、ステンレスの枠を廻したりして対応します。
鏡はガラスと同様の加工ができます。
例えば、四方の端の何㎜を厚みを薄くして、額縁風にしたい場合は、面取りが出来ます。
指定の絵やロゴや文章を彫り込む、エッチングも出来ます。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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