店舗什器を作る豆知識什器でよく使う人工石とは?
人工石は、本物の鉱石を砕いて、接着剤を入れて固めた素材です。
1次加工で使われた残りの石を石種ごとに寄せ集めているので、余った石に無駄がなく使える為、地球の資源の枯渇を考えた時には、エコに貢献できる素材であると言えます。
鉱石なので、キラッと光るかけらも混在している為、綺麗です。
抗菌剤を入れて固めてある為に衛生的で、飲食店のカウンターには非常に向いています。
本石と違い、酸に弱いという事もなく、硬いけど脆いという事も無く、防水性・耐水性・耐久性も高い、メンテナンスフリーな素材として、広範囲に使用する事が出来ます。
一方、鉱石を砕いて再結晶している為、石特有の模様はなくなり、均一な石目模様となる事から、ダイナミックさはありません。
国内メーカーの他、スペインサイルストーン、イタリアのオキテ、イスラエルのシザーストーン、アメリカのカンブリアなどのメーカーが有名です。
店舗什器を作る豆知識什器で使う人工大理石は安いの?
住宅や店舗什器で使われる人工石は、人工大理石のように、元々厚み10㎜程の大きな1枚板で、厚みを付けたい場合は下地を接着貼りして必要な大きさにします。
但し、人工大理石のようにつなぎ目を無くす事は出来ません。
素材としては出始めの10年ほど前は高価でしたが、広く普及するに従って低価格になってきました。
とはいえ、人工大理石よりも高く、種類によっては天然石よりも高いものもあります。
また、完成した商品はそれなりの大きさと重さになる為、普通の路線便ではなくチャーター便を使って配送される事も多く、運賃も合わせて金額で、他の素材と比較する必要があります。
店舗什器を作る豆知識什器で使う人工石は扱いやすいの?
人工石は厚み10㎜程の板なので、そこから工場で加工して製品にしますが、人工大理石のような樹脂ではないので、つなぎ目なく加工できるわけではありません。
ペーパーで磨いて削る事も出来ませんが、メンテナンスフリーの素材として考えれば、高価で扱いにくいとはいえ、長い目で見れば確実にメリットのある素材と言えます。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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