店舗什器を作る豆知識什器でよく使う鉄とは?
鉄は、什器製作の世界では、アイアンやスチールと呼ばれます。
アイアンは、ロートアイアンが耳馴染みがあると思います。
スチールは、STという表記で建築の図面に登場します。
金属素材として1番工作加工しやすいと言われており、価格的にも1番低価格の素材であると言えます。
什器製作の際、基本は様々なサイズの規格の平板や丸パイプや角パイプなどを使って、工場加工して製作します。
鉄の弱点は錆ですので、その弱点に対抗する為に塗装を掛けて仕上げます。
世の中に酸素がある限り鉄は錆びるので、カットしたそばから錆が出るといっても過言ではありません。
ガンガンと物が当たるような箇所では、塗装しても剥がれてしまうので、あまりその様な場所には採用したくない素材です。
店舗什器を作る豆知識什器で使う鉄は安いの?
鉄が1番安い素材であることは確かですが、錆びる素材であるという事は、必ず塗装とセットだという事です。
必ず2工程の費用が掛かるという事になります。
しかも、使用しているうちに傷が付いたり、屋外で使用したり、という事になると、その時点でまた塗装の費用が掛かります。
ステンレスやアルミは錆びない為、そのような心配は不要なので、イメージする製品の素材が何かによって、
1番安い製品となるのか、そうでないのか、判断する事になります。
店舗什器を作る豆知識什器で使う鉄は扱いやすいの?
鉄は他の金属素材同様に穴があけられますし、曲げる事も出来ます。溶接も出来ます。
しかし、アルミは溶接が出来ません。
その違いは加工する事が前提の什器製作では大きな特性比較になります。
溶接して作るなら、鉄かステンレスを選ぶことになります。
あとは、錆びるという事です。塗装しても外部で風雨に晒されるなら紫外線で塗料が剥がれるまではよくても、
そこからメンテナンスに費用が掛かってきます。
アルミやステンレスは錆びない為、その面でのメンテナンス費用は掛かりません。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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