店舗什器を作る豆知識什器でよく使うステンレスとは?

2015/ 9/ 5 10:29
ステンレスは、錆びない素材で、溶接も可能で、価格は決して安くはありませんが、加工しやすい素材と言えます。
錆びないという点で、アルミはその安さから汎用製品を生み出しますが、ステンレスはセミオーダー製品として使われる事が多いです。
厨房機器や施設内の衛生室などでは、錆びないという利点からの、手入れの簡単さや、溶接が出来るという利点からからの、仕上の美しさが採用される理由となっています。
厚みやサイズ、形状は様々な規格があり、建築の図面にはSUSという表記が使われます。
仕上には種類があり、エンボス・鏡面・ヘアライン・バイブレーションなどがあります。
店舗什器を作る豆知識什器で使うステンレスは安いの?
ステンレスは高価な素材と言えますが、厚みに応じて値段が変わるので、安くしたい場合は、薄いステンレスに厚い下地を貼って製品にするなどして、コストを抑えます。
仕上の種類によっても価格は違い、先の順に価格は上がります。
ステンレスはその美しさからあまり塗装を掛ける事はしません。規格品でステンレスに薬品をかけて黒っぽく、茶色っぽくした素材を利用して什器として製作する事が多いです。
店舗什器を作る豆知識什器で使うステンレスは扱いやすいの?
ステンレスは非常に硬い素材の為、切断・穴あけも、厚くなればなるほど容易ではありません。
例えば10㎜の穴をあける為には、3㎜・6㎜・10㎜と、順番に大きなキリに変えていかないと、いきなり10㎜のキリではキリの方が削れて摩耗してしまうほどです。
アルミや鉄が切れる切断用の刃でも、ステンレスでは刃が負けてしまう事がよくあります。
なので、プロ向けの素材で、DIYでは難しい素材と言えます。
錆びない素材という事で、将来のメンテナンス費用は掛かりませんので、初期投資はそこそこ高くても、消耗したり、腐ったりしない点は、日々のお手入れは気が楽な事この上ないです。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良

学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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