店舗什器を作る豆知識什器でよく使う古材とは?
古材は什器製作では比較的よく使います。
シャビーや、エイジングと呼ばれる加工の素材として使われます。
アンティークのテーブルやワードローブなどをセットする空間に、ピカピカの新しい木材を使っては違和感が出てくる場合などに、古材を使って、床材にしたり、壁面仕上げ材にしたりします。
わざと天井の梁を見せる場合にも古材を使ったりします。
古材には無数の傷が入っている事が多く、虫食い痕・釘痕・ホゾ組痕・のこぎり痕など、それが味わいとなります。
又、木の繊維が立体的に浮き出ているような、流木や足場板などの製品は、外部環境で使い込まれたもので、風雨に晒されて紫外線に晒されて、軟らかい所が風化し、硬い年輪の繊維部分だけが残ったものです。
画像はマントルピースですが、壁面と、カウンター部分に違う種類の古材を使っています。
壁面はスライスされた薄い素材で、カウンターは10㎝近い厚みのどっしりとした古材で、天井の化粧梁と相まっています。
店舗什器を作る豆知識什器で使う古材は安いの?
古材は一山いくらで買うと割安になりますが、あまりそういう事はないので、1本づつ買う事になりますが、そうすると高くなります。
とはいえ、木の相場というものがあり、新品のケヤキ・ヒノキ・樫など、このサイズでいくら位という目安があります。
その相場から極端に高くなることもありませんが、希少価値や販売されるまでに掛かった手間がプラスされるイメージです。
古い木を酸で洗ったり、流通しやすいように加工したりという手間がプラスされるので、新品よりも高くなるわけです。
店舗什器を作る豆知識什器で使う古材は扱いやすいの?
古材はどこかの家屋で使われていたもので、天井板・床材・柱・梁・土台など、ある程度の決まった大きさをしていますが、古材を継ぎ足して大きな1枚の板にする事も出来ます。
外部で使われていた物は比重が軽くなっており、内部で使われていた物はどっしりとした重量を味わえます。
什器として使用する場合は、どの面を表にするか、どの配置で並べるかを素材に合わせて考えて製作します。
足場板などはスライスされた規格品もあり、DIYでも扱いやすい素材と言えます。
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この什器コラムを書いた人
什器設計施工管理大石行良
学生時代は全く関係ないことを学んでいたが、大学卒業後一念発起しバンタンデザインでデザインを勉強し直し、「モノを作る」という分かり易い仕事がしたいと思い、木工所に就職。
以来、店舗什器や住宅の造作家具、内装監理の経験を積み、製作現場から施工現場まで一貫して対応できる専門家として数多くの実績を持っています。
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